流行にとらわれない「ものづくり」とは、
本質をとらえること。
そして普遍的な考えに基づくこと。
これが永くご愛用いただくための条件であり、
たくさんの物にあふれた現代に必要なデザインと考えています。

カドーは「カドー」というブランドを所有し運営しています。
カドーブランドを通してユーザーとの接点を持つことで、時代の小さな動きも肌で感じることができます。
これからのデザイナーは、ユーザーとの接点を持ち、その温度を感じて
さらに新しい驚きを提供する存在であるべきだと考えています。
カドーブランドを所有するということは、
そこから生み出される結果にも責任を持つことを意味します。
だからこそ自らブランドを所有し、ユーザーと接点をもつことが必要であり、とても大切なことだと考えるのです。

デザインには主観と客観の両方の局面から物事をとらえること
そして鋭い洞察力と全体を俯瞰する広い視野が必要です。
クライアントの意向を汲んで掘り下げるだけでなく、社会の動向も気を配る。
デザインという目に見えない価値を創造するには、クライアントと真のパートナーとなり、
ものづくりにかける思いや課題・悩みを共有し、結果に対しても真摯に向き合うことでもあります。

目に見える部分のデザインは氷山のほんの一部分だとしても
そこに至るまでのプロセスからもゆるぎない信念をが貫くことが
狭義のデザインに留まらず、時代に即した価値観を生み出し、新しいデザインの原動力となると考えています。

デザインが社会の中で効果的に作用したとき
物の単体の価値から「ブランド」という目には見えない大きな価値に昇華する。
これがカドーのビジョンであり、今後の日本のものづくりには大事な使命だと考えています。

【ブランド名「カドー」の由来】

ひとつは、華道。
生け花とは、“空間を生ける”とも言います。
私たちが生み出すものは、生け花のごとく空間を生けるもの、
すなわち、豊かな空間を生むものとして存在することです。

もうひとつは、フランス語で贈り物を意味するcadeau(カドー)。
誰かに贈り物をするように、心を込めてつくります。
使いやすい、分かりやすい、楽しいなど、デザインという行為の先には
必ず誰かを幸せにするための想いがあります。

すべては豊かな空間のために、
すべては笑顔のために。

【もうひとつのカドー】

デザインやブランディング等を主たる業務とする株式会社カドーデザインとは別に、
企画・製造・販売を行うもうひとつのカドーがあります。

それが、株式会社カドーです。

カドーデザインとカドーは、表裏一体。
お互いに補完しあうことで、創造性を最大限に加速させます。